建設業許可の更新手続き完全ガイド|期限はいつまで?必要書類と忘れた場合の対処
建設業許可の有効期間は5年間。うっかり期限を過ぎると許可は失効し、「更新」ではなく「新規の取り直し」になります。
その間は500万円以上の工事を請けられません。
この記事では、更新の期限・必要書類・実務で最も多いつまずき(決算変更届の未提出)を、建設会社を17年経営した行政書士がまとめます。
更新期限が1年以内に迫っている会社は、今日読んでおいて損はありません。
更新の期限 ― 「満了日の30日前まで」が原則
更新申請は、許可の有効期間が満了する日の30日前までに行うのが原則です(埼玉県知事許可の場合。受付は満了日のおおむね2〜3ヶ月前から始まります)。
満了日は許可通知書に記載されています。まず今すぐ、許可通知書の日付を確認してください。
期限までに申請が受理されれば、審査が満了日をまたいでも従前の許可は有効なまま継続します。
怖いのは「申請できないまま満了日を迎える」ことです。
実務で最も多いつまずき ― 決算変更届が出ていない
更新申請の受付には、過去5年分の決算変更届(事業年度終了届)がすべて提出済みであることが前提になります。ここで初めて未提出に気づき、更新期限までに5年分の工事経歴書・財務諸表を大急ぎで作る――というのが、実務で最も多いパターンです。
未提出が何期分あるかの確認から、まとめて提出する手順までは、別記事「決算変更届を出し忘れたら」で詳しく解説しています。
更新の1年前までに一度、提出状況を棚卸ししておくことを強くおすすめします。
更新のもうひとつの落とし穴 ― 「変更届」と「要件の維持」
- ①変更届の未提出:役員・本店所在地・資本金などに変更があったのに変更届が未提出だと、先にそちらの提出が必要になります。
- ②経管・専任技術者の交代:経営業務の管理責任者や専任技術者が退職・交代していると、更新以前に許可要件を欠いている状態です。後任の選任と変更届が先決になります。技術者の退職は放置すると致命傷になるため、気づいた時点でご相談ください。
- ③社会保険:健康保険・厚生年金・雇用保険の加入状況も確認されます。
必要書類と費用
- 更新申請書一式(様式)/登記事項証明書/納税証明書/役員等の確認書類 ほか
- 費用:県手数料5万円+(依頼する場合)当事務所報酬8万円(税抜)〜
- スケジュール目安:満了6ヶ月前に提出状況・要件の総点検 → 3ヶ月前から書類作成 → 受付開始後すみやかに申請
期限を過ぎてしまったら
残念ながら満了日を過ぎると救済はなく、新規申請のやり直しです(手数料9万円・審査期間中は無許可)。元請への説明、経過措置的な工事の扱いなど、影響の整理も含めて早急にご相談ください。
新規の要件・費用は別記事「建設業許可の要件5つ」「費用の総額」をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
- Q1.更新のお知らせは県から届きますか? ― A.行政庁からの案内が届く場合もありますが、届かなくても責任は免れません。自社での期限管理が原則です。当事務所のお客様には満了6ヶ月前にこちらからご案内しています。
- Q2.決算変更届が3期分たまっています。更新に間に合いますか? ― A.資料(決算書・請求書等)が揃えば、複数期分を短期間で作成して更新に間に合わせることは可能です。期限までの残り時間との勝負なので、すぐご相談ください。
- Q3.更新と業種追加は同時にできますか? ― A.できます。まとめて申請することで手間を減らせる場合がありますので、更新のタイミングは業種構成を見直す好機です。
まとめ ― 更新は「5年に1度のイベント」ではなく「毎年の積み重ね」
更新そのものは、毎年の決算変更届と変更届がきちんと出ていれば難しい手続きではありません。
逆に言えば、更新で慌てる会社は毎年の管理に穴があります。
当事務所では決算変更届・各種変更届・更新期限をまとめて台帳管理する「年間サポート」で、期限切れリスクをゼロにします。
初回相談60分無料です。
▶ 更新期限の無料チェックはこちら(https://zippy-g.com/inquiry)/料金表はこちら(料金ページへリンク)
(2026年7月20日時点の情報です。)
著者:煙山光宏(ジッピー行政書士事務所 代表/申請取次行政書士)。
重機土工の建設会社を17年経営した経験を持つ行政書士。
さいたま市大宮区。
